「分かりやすい表現」の技術

読了。書類作りの参考に、と思って買っておいたものの、漸く読み終わった。
筆者は例の「世界一受けたい授業」にも出たことがある人らしい。

以下、まとめというか抜粋?(全部ひっぱってくると量が多いので、自分に必要な項目だけ)

おもてなしの心を持て。

筆者の言によると、「分かる」ということは、情報が脳内に整理して置かれることだという。
そのため、ただ単純に情報の受け手に対して情報を送りつけるのではなく、予め送り手側で理解しやすいように情報を分割・整理することが大切だという。

「受け手」のプロフィールを設定せよ。

送り手と受け手の情報領域・レベルは当然異なったものである。よって、書き手の感覚だけで表現を行うのではなく、受けての視点に立つという配慮を忘れないこと。

大前提の説明を忘れるな。

これも上を同じ。受け手の知識レベルが想定していたものと乖離していると、受け手に理解してもらえなくなってしまう。

複数解釈を許すな。

人間は単一情報からでも複数の解釈が可能。送り手が想定したものとは異なる解釈を、受け手が受け取る可能性があることを忘れないこと。

情報のサイズ制限を守れ。

過多の情報は受け手の理解力をオーバーフローしてしまう。適度に情報を要約すること。

情報を共通項でくくれ。

くどい説明だと思ったら、共通項でくくってみる。

項目の相互関係を明示せよ。

情報構造を明確にすること。
この項目の関係は対等?親子関係?
大項目・中項目・小項目。(章・項・節)

視覚特性(見やすさ)を重視せよ。

「見やすさ」=「見分けやすさ」であり、グループを見分けやすくすること。

  • 鍵は
    • 境界線
  • 手段
    • 書体
    • 大きさ
    • 表示位置

自然発想に逆らうな。

受け手も考え方を持っている。送り手の独りよがりな情報は受け手を混乱させる。

情報の受信順序を明示せよ。

順序の明示されていない・ばらばらな情報は理解しにくいですよね。