イケニエのロンリ

黒騎士の正体暴露。まあ前編でつけておいた当たりがそのまんまだったのであまり感慨がないというか。
帯にも

<黒騎士>。その驚くべき正体とは!?

なんて書かれていますけど、どの読者も驚いていないでしょう、多分。何にもまして、巻頭のカラーイラストでいきなり展開をばらしてしまっているし、その辺り、本の構成としてどうよ、とか思ってしまいます。


あとがきから察するに、ストレイト・ジャケットのシリーズ構成の折り返しを突破し、終盤戦へ突入していく模様。ただ、どうにも「魔法を使えること」自体が巨大な陰謀である、という流れにしたいようなんですよね。それを登場人物が突然思いつく、という形をとっているところが何となく露骨すぎる、と。(この辺り、別項として下に移す)
棄てプリの時もそうだったけれど、榊一郎ってストーリー構築した世界単位での陰謀が好きなんですな。