狼と香辛料

以前、どこぞの新聞で絶賛されていたのを記憶していたので購入。結論⇒間違っていませんでした。

狼と香辛料 (電撃文庫)

狼と香辛料 (電撃文庫)

あー、電撃文庫はまた新たな萌えの領域を開拓したことになるんでしょうか。なにせ、一人称が「わっち」ですよ「わっち」!しかも獣耳。それでいて内容は、ファンタジーにつきものの剣も魔法も出てきませんが、牧歌的(?)な雰囲気を構築しています。めちゃくちゃ好感度大です。(帯に書かれていたエポックというのは、こういうものを言うのだろうか)
あ、あと主人公が行商人ということもあって、ちょっとばかり経済な話が。最近のライトノベルって本当に芸が多彩ですね。(最初に帯裏の”エコノミカル・ファンタジー”の文字を見たときは何のことやら、と思いましたよ。しかしながら著者は物理学が専門の様子。やっぱり多彩だ)


ああなるほど、タイトルの「香辛料」というのはそういう意味なのね。⇒最後まで読むと分かります。


…一つだけ難点を言えば、表紙画のホロの顔と身体のバランスが崩れているように見えることだろうか。そこを突破すればとても良いファンタジーの世界が待ち構えているですよ、奥さん!