奪い合う12の悪魔

最初に1巻を買ったときは、続くとはオモワナカッタヨ。

12DEMONS (電撃文庫)

12DEMONS (電撃文庫)

12DEMONS―12の悪魔 (2) (電撃文庫 (1181))

12DEMONS―12の悪魔 (2) (電撃文庫 (1181))

(実は2巻がでるまで1巻を読み始めてもいませんでしたよ、と)


12の悪魔による奪い合い。バトルロワイヤルですよ、バトロワ

この手のファンタジー(これはオカルト・ミステリーか?)においては、よく「設定」という名のローカルルールがその世界の絶対律として規定され、これに登場人物が従って動いていくことでストーリーを進行させていくわけですが、時には(というか手法の一つだな)この設定をいじることで読者を惹きつける餌とするわけです。
例えば、設定の穴を突く、矛盾点を照らし出す、設定自体をぶち壊す、等等。
しかし、今回の話のように「設定、実は全くの嘘。本当の話は真逆」なんてのは初めてデシタヨ。
(まあ、一部「なにそれ?」と思ってしまう設定もあった訳ですが。不可視の壁/土台を作る能力、ってなによそれ)


最後に一文だけ、特に気に入った下りを抜粋してみましょう。

魂なんて、視えやしない――

どうですか、随分と詩的でしょう。


(どーでもいいけれど、昔はバトルロイヤルといっていた気がする。件の映画以降はロワイヤルで定着したようだが。)