奪い合う12の悪魔
最初に1巻を買ったときは、続くとはオモワナカッタヨ。
- 作者: 御堂彰彦,タケシマサトシ
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2005/09
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12DEMONS―12の悪魔 (2) (電撃文庫 (1181))
- 作者: 御堂彰彦,タケシマサトシ
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2005/11/10
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12の悪魔による奪い合い。バトルロワイヤルですよ、バトロワ。
この手のファンタジー(これはオカルト・ミステリーか?)においては、よく「設定」という名のローカルルールがその世界の絶対律として規定され、これに登場人物が従って動いていくことでストーリーを進行させていくわけですが、時には(というか手法の一つだな)この設定をいじることで読者を惹きつける餌とするわけです。
例えば、設定の穴を突く、矛盾点を照らし出す、設定自体をぶち壊す、等等。
しかし、今回の話のように「設定、実は全くの嘘。本当の話は真逆」なんてのは初めてデシタヨ。
(まあ、一部「なにそれ?」と思ってしまう設定もあった訳ですが。不可視の壁/土台を作る能力、ってなによそれ)
最後に一文だけ、特に気に入った下りを抜粋してみましょう。
魂なんて、視えやしない――
どうですか、随分と詩的でしょう。
(どーでもいいけれど、昔はバトルロイヤルといっていた気がする。件の映画以降はロワイヤルで定着したようだが。)